偽ヒーローが嫌い

Netflixで映画見てて思ったんだけど、例えば行方不明の子供を探すために、警察や近所の大人たちが総出で捜索していて、その中の誰かが子供を見つけるシーンがあったとして、発見者が大声で「見つけたっ!」って言う時に、後からやってきて、なぜかその場を仕切り出すヒーロー的なやつが嫌い。

そう言うのに限って、「ここは俺に任せろ」みたいな感じで、発見者の前にししゃり出て来たり、周りの人間に指示をしだす。

よく考えると何にも手柄は立ててないし、純粋に自分が目立ちたい、主人公になりたい、ヒーローになりたいって言うだけのバカだと思う。

東日本大震災の時にもいたよそう言う奴。地震の前では皆んな同じ経験して、ほぼ同じだけの判断力があるにも関わらず、周りに何故か上から指示を出してた奴。周りが全部子供で、唯一の大人がそいつって状況なら分かるよ、だけど全員大人だし。

安全確保だけでなく、その後の仕事関連でも24のジャックバウワーばりのヒーロー気取りで自分に酔ってたけど、後から考えても「自己陶酔」って言う言葉がぴったりだと思う。

何よりも理解できないのは、そう言う切迫した状況、真剣な状況で、「自分の判断」で他人の行動に影響を与えようとする無自覚さと傲慢さ。自分が他者の行動に影響を与えることのデメリット、もたらす結果の不確実性で、行動を起こす事に慎重になるべきだと思う。端的に言えば、何の専門家でもないバカが大声出したら邪魔になるだろ。

日本だと大災害でも暴動が起きにくいけど、起きるとすると、こう言う自分が主人公になりたがる奴が原因だと思う。どんな場所にも一定数こういうのはいるから、いざという時にそいつらからの影響、情報を排除する事が大事だと感じる。もしくは、頭のいい人、本当にリーダ性のある人は、咄嗟の判断でそう言う奴らを上手く使うのかもしれないね。

 

今日からそう言う奴らのことは、ジャックバウワー君と呼ぶ事にしよう。