贈り物

夕方飲んでたら何となく「そうだ実家におせち料理送ろう」と思い出してメールして必要か聞いて送ることになった。

 

そのままソファで寝落ちして23時に起きて今これを書いてる。

 

何だろうこの「余計なことしちゃった」っていう感覚。実家に物を送るのは一般的には「良いこと」だと思うんだけど、普段は2つの矛盾する気持ちがあるからだと思う。

 

1つは家族やら兄弟となるべく連絡というか関係性を断つべきだって思っている部分もあるから。それは、自分が何か余計な事をすると、これまでみたいに後から後悔するような迷惑をかけるっていう懸念で、それと同時に親や兄弟、そうしたものに自分の人生の足を引っ張られたくないっていう気持ちがあるから。自分の生活や人生だったりと彼らの生活や生き方を絶対にリンクさせたくない。

 

もう一つは、いくら心の中で生活を切り離したつもりでも「親への情」っていうのはどこまで行っても消える事がない。ふとした時に、相手が幸せなのかどうか考えてしまって、また親が無言で期待しているであろう幸せを与えられない現実や、自分に対して喪失感や無力感を感じている。

 

酒を飲んだせいで、後者の気持ちが強く出ている時に「物を送る」っていう代償行為に走ってしまったんだと思う。それで結局、本質的には何にもしてあげれない自分の事を思い出して、中途半端に関係性を持った自分に後悔してるんだと思う。

 

自分の存在を消したい、死んだものと思って欲しいと願いつつ、でも捨てきれない情。まぁ、これも親が生きてる数年の呪縛だと思えば、多少のおせっかいはしょうがないのかもしれない。