前回酒を飲むのは耐え難い精神状況の時に自分を守るための自己治癒行動だと思うと書いたけど、だとするとフラッシュバックも自己治癒の一環なのかとも考える。
でも、フラッシュバックって辛くて死にたいと思わせる経験を擬似的に何度も、何度も頭のなかで経験させられる訳で一見すると治癒どころか自傷行為そのものだと思う。
何度も何度も(同じ)辛いことを体験する事でそれが長期的に治癒に繋がるのだろうか?人間の体に備わった自然の機能だからそこには何かしらの意味があると思うものの、生きていればいるほどフラッシュバックのネタとなるきつい経験が蓄積されていって、その治癒効果が出る前に積み重なったフラッシュバックで死んでしまう。
ポジティブとかネガティブとか簡単に分けるのは馬鹿らしい。ネガティブな時は大きな辛いことをフラッシュバックで何度も体験している状況な気がする。人と会いたくないのも、人との関係性が築けないのも、時折攻撃性が増すのも、フラッシュバックによって過剰な防御や攻撃性を精神が持っているからだと思う。
攻撃されない強さを持てれば良いけれど、生まれ持って変えようのない物だったり、変えようとしたがために受けた辛さもある。
きっとフラッシュバックを経て得れるものなんて無くて多少現状よりマシになって普通の人に近づければそれがゴールなんだと思うけれど、人間に経験っていうものがあるのなら辛い経験を経た分だけ、普通の人にはない力、報酬が欲しいと望んでしまう。