ミニマリスト

10年以上前か、断捨離とかが流行ってYouTubeとかでも部屋に何にも置かないみたいな人をよく見かけた。

 

あの時って、ちょうど電子マネーとかも本格的に普及し出して、サブスクみたいな物が流行り出した時だと思う。物を所有するのではなくて、必要な時に必要なだけ「サービス」として利用するのが賢くて新しいライフスタイルみたいな感じ。

 

そのライフスタイルを後押ししたのは、その当時すでに確立していたファストファッションやネット通販でモノが手軽に簡単に買える環境だと思う。

 

簡単に手軽に買ったモノで溢れた部屋をリセットして、「今の自分」に本当にフィットした「厳選されたモノだけで満たされた」生活に作り替えたい欲求。

 

そういうものが合わさって断捨離や物を持たない生活がもてはやされた気がする。

 

で、断捨離をしてみても、結局快適に暮らすには物を買い続ける、捨て続ける事が必要だと気づく。

 

物が無いのは不安だし満たされない(特に備えという意味で)。物を買い続ければ、最初は必要だと思っていても、不要になったものはどんどん溜まってくるから定期的に選抜して捨てる。そうしてバランスをとり続けるしかないと思う。

 

ゴミ屋敷を作る人の心理って結構興味深い物があると思う。

 

美術館の様な綺麗な部屋、ある意味で張り詰めた空間よりも、少しゴチャついた家の方が落ち着くっていう感覚はあると思う。それがゴミ屋敷の様に一線を越えるには色々な状況があって、ゴミ屋敷の状況に何らかのメリットや効果があるからこそ、他人から見るとデメリットしかない様に見える不合理な環境を自分で作り上げるのだと思う。