救い

死が救済だと考えると、昨日より今日、今日より明日、確実に死までの時間が近づいている事は、この不条理な世の中で唯一絶対的な事で充実感のある幸せな事だと感じる。

全てから解放されてて無になれる日、今世で幸せだろうが不幸せだろうが、平等に訪れるその日は、この年まで生きるとそんなに遠い事ではないと思う。

その日までどんなに高くモノを積み上げても死んでしまえばなにも無くなる。この世で唯一の平等。積み上げた人ほど、逆に死にゆく事を受け入れづらいのではないか。

今の所、自分に与えられた確実な幸せは1日1日確実に死という解放に向かっているという事だけ。