できないことの夢想

実家の実情を聞くと、自分の現実的な出来ること、経済状況とはかけ離れた「こうできたら良いのに」とか「もしそうだとしてもこんなデメリットが」って事を夢想してしまう。

 

例えば地元の利便性のいい土地に一軒家を買って、介護しやすいようにリフォームしてみたいなとか、週に一回デイケアの良さそうなところがあれば入れてあげたいなとか、いやいや待てよ色々自分が実家問題に強く関わることで、変に責任を押し付けられて知りたくもなかった親戚兄弟間のドロドロした人間関係が自分に押し寄せてくるんではないかとか、、、。

 

でも結局今の自分の現実は良くも悪くも大したことはしてあげられない。

 

家も買ってあげられないし、介護施設にも今すぐ入れてあげる予定もない、実家周りの問題に入って行って解決するだけの気概や、甲斐性もない。実家の問題に心を痛める反面で、きるだけ関わり合いになりたくない強烈な気持ちもある。

 

夢想はしない方が良いとは思うし、自分のできる範囲のこと、関われる範囲のことの線引きは必要だと思う。

 

でもやっぱり、もしこの6000万の家を買って、介護リフォームできて、住まわせてあげられたら少しは幸せに余生が過ごせるんだと思うと、そうさせてあげたいという情はなかなか消せないものだ。